DIARY
命をつなぐ場所
私にとって終戦記念日といえば、昔は地元の花火大会がまず浮かびます。
でも大人になるにつれ、この日はおじいちゃんやおばあちゃんを思い出す日になりました。
お盆におばあちゃんの家に行くと、おじいちゃんは戦争の本を読んでいたり、図書館でも戦争のコーナーばかり見ていたり。
その戦争体験の話は本当に貴重で、聞くたびに胸がぎゅっとなります。
高校を卒業して私はバスガイドになり、東京を案内する中で靖国神社や戦争の話に触れる機会が増えて、さらに考えるようになりました。
それに、私自身も小さいころ、ルーツや見た目の違いで周りと違う目で見られた経験があります。
だから、世の中の争いは、国と国の対立だけじゃなく、人と人の小さなすれ違いや「許せない」という気持ちが積み重なって、大きくなってしまうんじゃないか…と感じます。
おじいちゃんは若くしてビルマ戦線に行った人で、夜、友と月を見上げながら「俺たち、明日も生きてるんだろうか」と話したこともあったそうです。
翌日、その友を目の前で亡くすこともあった、、そんな過酷な経験をしてきたのに、
当時のことを話してくれましたのを覚えています。
戦争軍服の写真を見ると、まだ可愛い子どもだったんだな、とも思います。
家族的なつながりのほとんどない中で育ち、おばあちゃんと出会い、父や叔父が生まれ、初めて、家族という居場所を知ったおじいちゃん。
国や背景の違いは関係なく、「人と一緒に暮らす、家に帰る、働く」ことが何よりの幸せだったのかなと感じます。
おばあちゃんは一昨年、そしておじいちゃんはもう十年以上前に私たちが知らない世界へ旅立ちました。🌈
ママも一昨年旅立ちました。
今年のお盆は久しぶりにおばあちゃんの家に行き、かつておばあちゃんとおじいちゃんに挟まれて眠っていた畳でひとり過ごしました。
少し寂しい気持ちもあったけど、「命はこうやって受け継がれていくんだな」と静かに思いました。
国や文化を超えて、人として受け入れてくれた人たちがすぐそばにいた。
その事実が、私が“架け橋になりたい”と思う原点のようなもの。
いただいた命、つないでくれた命を、これからも大切に生きていきます。🫶🏼🙏🏼
おじいちゃんとおばあちゃん♡
思い出の場所★
数日後、SNSの投稿に出てくるから探してみて〜⭐︎笑
好きな場所@車山高原あたり
それでは〜また〜♡
Wakasa